10/13(金)〜10/26(木)料金:1000〜1700円
米アカデミー賞®️ノミネート歴を誇る
新たな鬼才エスキル・フォクトが
大友克洋の「童夢」からも
インスピレーションを得た斬新な世界観
『ミッドサマー』『LAMB/ラム』に続く北欧発のサイキック・スリラー
無垢なる子供たちの“危険な遊び”が、かつてない恐怖を呼び起こす!
近年の映画界では、北欧の国々が世に送り出したホラー&スリラーがひときわ脚光を浴びている。白夜のスウェーデンの辺境を舞台にしたアリ・アスター監督の大ヒット作『ミッドサマー』、アイスランドの原野で繰り広げられる悪夢のような不条理寓話『LAMB/ラム』がその代表格で、スウェーデンとデンマークの合作『ボーダー 二つの世界』、フィンランド映画『ハッチング-孵化-』も大きな反響を呼んだ。これら北欧産のホラー&スリラーは、いずれもテーマと作家性の両面で斬新なオリジナリティーが際立ち、世界中の有力な映画祭を席巻。今やこのジャンルにおける最も刺激的なトレンドを生み出していると言っても過言ではない。
そして、このたびノルウェーから届いた『イノセンツ』は、第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、同国のアカデミー賞と呼ばれるアマンダ賞で4冠(監督賞、撮影賞、音響賞、編集賞)に輝いたサイキック・スリラーである。これが長編2作目となるエスキル・フォクト監督は、ノルウェーを代表するフィルムメーカーであるヨアキム・トリアーとの長年のコラボレーションで知られ、『わたしは最悪。』で米アカデミー賞®️脚本賞にノミネートされた実績の持ち主。そんな北欧の鬼才が超能力というモチーフをまったく新しい視点で捉え、かつて誰も見たことのない“無垢なる恐怖”を紡ぎ上げた。
緑豊かな郊外の団地に引っ越してきた9歳の少女イーダ、自閉症で口のきけない姉のアナが、同じ団地に暮らすベン、アイシャと親しくなる。ベンは手で触れることなく小さな物体を動かせる念動力、アイシャは互いに離れていてもアナと感情、思考を共有できる不思議な能力を秘めていた。夏休み中の4人は大人の目が届かないところで戯れ合い、魔法のようなサイキック・パワーの強度を高めていく。しかしイジメや家庭環境の問題に悩むベンの内面が悪意に支配されたことをきっかけに、4人の友情はもろくも崩壊し、団地内で異常な出来事が続発するのだった……。
2021年/ノルウェー、デンマーク、フィンランド、スウェーデン/ノルウェー語/117分/シネマスコープ/カラー/5.1ch/原題:De uskyldige/英題:THE INNOCENTS/日本語字幕:中沢志乃
© 2021 MER FILM, ZENTROPA SWEDEN, SNOWGLOBE, BUFO, LOGICAL PICTURES
監督・脚本:エスキル・フォクト
出演:ラーケル・レノーラ・フレットゥム、アルヴァ・ブリンスモ・ラームスタ、ミナ・ヤスミン・ブレムセット・アシェイム、サム・アシュラフ、エレン・ドリト・ピーターセン、モーテン・シュバラ
9歳の少女イーダ(ラーケル・レノーラ・フレットゥム)が、両親、姉のアナ(アルヴァ・プリンスモ・ラームスタ)とともに緑豊かな郊外の団地に引っ越してきた。アナは重い自閉症のため、まったく言葉を話せない。遊び盛りのイーダは、仕事や家事に忙しい両親に代わって、姉の面倒を見なくてはならないことに煩わしさを感じていた。
そんなイーダの前に、同じ団地の別棟に住むベン(サム・アシュラフ)という少年が現れる。ベンは心の中で念じただけで、小石などの物体を動かすことができる特殊な能力を持っていた。その魔法のような力に驚いたイーダは、たちまちベンと親しくなるが、無力な小動物を虐げるベンの別の一面を目の当たりにしてショックを受ける。
一方、何かに導かれるようにしてアナのもとにやってきた少女アイシャ(ミナ・ヤスミン・ブレムセット・アシェイム)も謎めいた能力を秘めていた。アイシャは言葉を介することなく、離れた場所にいてもアナの心が読み取れるというのだ。それ以来、アナとアイシャは互いの感情と思考を共有するようになる。
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