特集・作品紹介

上映予定

3/14(金)〜 料金:1000円〜1800円

『オオカミの家』同時上映:短編『骨』

アリ・アスターが心奪われたストップモーション・アニメ

むかしむかし、あるところにマリアという美しい娘と、二匹の子ブタがいました ――。
実在のコミューン【コロニア・ディグニダ】にインスパイアされた“ホラー・フェアリーテイル” アニメーション

クリストバル・レオンとホアキン・コシーニャの二人組による初の長編映画『オオカミの家』は、ピノチェト軍事政権下のチリに実在したコミューン【コロニア・ディグニダ】にインスパイアされた “ホラー・フェアリーテイル” アニメーション。チリ南部のある施設から逃走し、森の中の一軒家で二匹の子ブタと出会った娘マリアの身に起きる悪夢のような出来事を描いている。
レオン&コシーニャが監督のほかに脚本、美術、撮影、アニメーションな術館やサンティアゴ現代美術館のほか、オランダ、ドイツ、メキシコ、アルゼンチンにある 10 カ所以上の美術館やギャラリー。実寸大の部屋のセットを組み、ミニチュアではない等身大の人形や絵画をミックスして制作、制作過程や制作途中の映像をエキシビションの一環として観客に公開するという手法で映画を完成させた。企画段階を含めると完成までに 5 年の歳月を費やしており、ワールドプレミアとなった第 68 回ベルリン国際映画祭ではカリガリ映画賞を、第 42 回アヌシー国際アニメーション映画祭では審査員賞を受賞するなど世界各国で数々の賞を受賞している。
全編カメラが止まることなく、最後までワンシーン・ワンカットで空間が変容し続ける“異形”のストップモーション・アニメーション。その特異な才能の素晴らしさは、『ミッドサマー』で知られるアリ・アスターが一晩に何度も鑑賞し、自ら二人にコンタクトをとったというエピソードからも伝わるだろう。彼らと意気投合したアスターは、今回同時上映となる短編『骨』の製作総指揮に名乗りを上げ、さらに自身の最新作『Beau is Afraid』内の 12 分にも及ぶというアニメ・パートも彼らに依頼した。ほかにも、トム・ヨークの新バンド The Smile の2022 年リリースのシングル「Thin Thing」のミュージックビデオを監督したことも話題に。シュヴァンクマイエルやクエイ兄弟の系譜を継ぎ、デヴィッド・リンチを彷彿とさせるシュールで独特な世界観をもつ本作は、IGN の「歴代アニメーション映画ベスト 10」や、Variety の「観るべき 10 人のアニメーター」に選出されるなど、驚きをもって世界に迎えられた。

鑑賞料金

◯一般 ¥1,800
◯ご近所さん割(江東区・墨田区に在住or在勤or在学の方) ¥1,500
◯U25割(25歳以下)・シニア割(60歳以上) ¥1,300
◯障がい者割 ¥1,000
◯U18割(18歳以下) ¥1,000

 【トークイベント】
3/14(金) 18:35〜本編上映後トーク開催決定!
ゲスト:山下泰司さん

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