3/31(金)〜4/14(金)料金:1000円〜1700円
カンヌ・ヴェネチア・ベルリンなど
国際映画祭で高く評価される
映画監督チャン・リュルの特集上映を開催
『慶州 ヒョンとユニ』『群山』など韓国の地方都市や、『柳川』『福岡』など日本の地方都市を舞台にした作品を発表しているチャン・リュル監督を特集を特集します。
チャン・リュル(映画監督)
中国・延辺朝鮮族自治州生まれの中国朝鮮族3世の映画監督。 初長編『唐詩』(2003)以降、『キムチを売る女』(2005)、『風と砂の女』(2007)、『豆満江』(2010)、『慶州 ヒョンとユニ』(2014)、『春の夢』(2016)、『群山』(*映画祭題「群山:鵞鳥を咏う」/2018)、『福岡』(2019)などを発表し、ベルリン、釜山、ロカルノなどの国際映画祭の常連となる。
2021年/中国/112 分/カラー/原題: 야나가와/配給:Foggy
監督・脚本:チャン・リュル
出演:ニー・ニー、チャン・ルーイー、シン・バイチン、池松壮亮、中野良子、新音
「慶州」「群山」「福岡」アジアの町を独自の感性で描いてきたチャン・リュル監督最新作。〝日本のヴェニス〟福岡・柳川を舞台に日中スターが共演。―過去と孤独が交錯する人間ドラマ
<あらすじ>
中年になり自分が不治の病であることを知ったドンは、長年疎遠になっていた兄・チュンを日本・柳川への旅に誘う。
柳川は北京語で「リウチュアン」と読み、2人が青春時代に愛した女性「柳川(リウ・チュアン)」と同じだった。
20年ほど前、 チュンの恋人だったチュアンは、ある日突然、 姿を消してしまったが、今は柳川で暮らしているという。
誰にも理由を告げずに消えた彼女の存在は、兄弟の中で解けない謎になっていた。ドンとチュンは、 柳川でついにチュアンと再会するが…。
2019 年/韓国・日本・中国/86 分/カラー/原題: 후쿠오카/配給:Foggy
監督・脚本:チャン・リュル
出演:クォン・へヒョ、ユン・ジェムン、パク・ソダム、山本由貴
キャストには、本作の撮影後、アカデミー賞作品賞をはじめ世界の映画史を塗り替えた韓国映画『パラサイト半地下の家族』で娘のギジョン役を演じた女優 パク・ソダムをはじめ、『新感染半島』やホン・サンス作品でおなじみの名優 クォン・へヒョ、『グエムル漢江の怪物』『母なる証明』などで好演を見せたユン・ジェムンという、いずれも韓国を代表する俳優3人が集結。福岡からは地元を拠点に活動する女優・山本由貴が重要な役で出演している。
<あらすじ>
韓国で古本屋を営むジェムンは、店の常連である不思議な少女ソダムの誘いで福岡を訪れることに。そこには、大学時代1人の女性を愛したことから仲たがいしたままの親友ヘヒョがいた。20年ぶりに再開する二人の中年男に一人の少女が加わり、福岡の路地をそぞろ歩き会話を重ねる。そのうちに、三人は現実と夢のあわいのような、不思議な体験へと誘われていく。
2018 年/韓国/121分/カラー/原題: 군산: 거위를 노래하다/配給:Foggy
監督・脚本:チャン・リュル
出演:パク・ヘイル、ムン・ソリ、チョン・ジニョン、パク・ソダム
『慶州 ヒョンとユニ』など地方都市を好んで舞台に据え秀作を発表しつづけるチャン・リュル監督が、日本統治時代の面影が色濃く残る韓国の地方都市・群山を舞台に撮影した作品。『殺人の追憶』『王の願い ハングルの始まり』のパク・ヘイル、『オアシス』『自由が丘で』のムン・ソリが出演。
<あらすじ>
鳴かず飛ばずのアマチュア詩人のユンヨン(パク・ヘイル)は、先輩の元妻ソンヒョン(ムン・ソリ)とあいまいな関係を続けている。ある日、2人は思い付きで、ユンヨンの母の生まれ故郷である小さな港町・群山へ旅に出ることにする。群山で彼らが泊まった民泊の主人(チョン・ジニョン)は、日本の福岡で生まれ育った韓国人で、今は自閉症の娘(パク・ソダム)と暮らしている。彼らは親子に好奇心をそそられ、やがてソンヒョンは主人に、ユンヨンは娘に惹かれていく…。旅から戻ったユンヨンは、保守的な父親、中国朝鮮族のメイド、美しい薬剤師に出会う。彼らと触れ合ううちに、デジャヴの感覚を経験するユンヨン。彼にとって群山の町は、旅の目的地であると同時に、新しい旅の始まりでもあったのだ。
2016 年/韓国/101分/モノクロ/原題: 춘몽/配給:スプリングハズカム
監督・脚本:チャン・リュル
出演:ハン・イェリ、ヤン・イクチュン、ユン・ジョンビン、パク・ジョンボム
日本でもお馴染みのヤン・イクチュンのほか、韓国で映画監督として活躍するユンジョンビン、パクジョンボムを役者として迎え、新鋭ハン・イェリと監督の韓国でのホームタウンを中心に、男三人と女一人の小さな物語が繰り広げられる。
<あらすじ>
街をうろつくだけで稼ぎのないチンピラ、イクチュン。北朝鮮出身のジョンボムは給料もろくに貰えずクビになった。金持ちだが少し頼りない大家のジョンビン、そしてこの男たちのマドンナ的存在のイェリは寝たきりの父親の看病のため居酒屋を営んでる。オアシスみたいなイェリの店に入り浸る3人の男たち。ある日見知らぬ男が店にやってくる。
2014 年/韓国/145分/カラー/原題: 경주/配給:A PEOPLE
監督・脚本:チャン・リュル
出演:パク・ヘイル、シン・ミナ、ユン・ジンソ、キム・テフン、シン・ソユル、リュ・スンワン、イ・ジュンドン
韓国、古墳の街、慶州〈キョンジュ〉。この地を訪れた男・ヒョンと、そこに住む女・ユニ。韓国映画界を代表する名優、パク・ヘイルと、演技派に成長したスター、シン・ミナが演じる男と女が出逢ったとき、時を越えて消えたものがふたりを強く結びつける。そして、いつか見た、生と死の間に、その哀しみが熔けていくーー。監督は、今年のベルリン映画祭で最新作「福岡」が上映されたチャン・リュル。初期作品「キムチを売る女」がカンヌ映画祭で受賞して以来、発表した作品「春の夢」「群山」など常に世界の映画祭で注目を集めてきた。日本では知られざる、世界の名匠だ。本作「慶州(キョンジュ)ヒョンとユニ」は、チャン・リュルがこれまでと違う次元に入ったターニングポイントとなる一作。ここからチャン・リュルの新しい世界がはじまる。映像で、人の心を書く、映画作家の美しい傑作である。
<あらすじ>
親しい先輩の訃報の知らせから、久しぶりに大邱(テグ)を訪れた北京大学教授のチェ・ヒョン(パク・ヘイル)。亡くなった先輩との7年前の旅を思い出したヒョンは、衝動的に、そこからほど近い慶州(キョンジュ)へと向かう。以前と変わらず、美しい緑に包まれた古墳が並ぶ街を懐かしむヒョン。彼にはどうしても確認したいものがあった。それは、茶屋にあった一枚の春画。その茶屋を訪れたヒョンは、美しい主人・ユニに出逢う。そこに春画は、もうなかった。ユニによれば、7年前からそれは存在しないという。ヒョンはその後、かつて一夜を共にしたことのある後輩の女性をソウルから呼び出すものの、衝撃的な秘密を打ち明けられる。そして、ユニにも哀しい過去があった……春画を探すヒョンがやがて辿り着く意外な結末とはーー。エンディング曲の題名は「サラン(愛)」。詩情緒に満たされるラスト……。
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