特集・作品紹介

上映終了

9/29(金)〜10/12(木)料金:1000円〜1700円

『ラース・フォン・トリアー レトロスペクティブ2023』

39年間の軌跡を網羅する14作品に及ぶ大回顧上映
歴史を刻んだ代表作の数々がスクリーンに蘇る

既存の壁を突き破り、限界を突破する探究心と情熱、今だからこそ見える軌跡がここにあるー。最新作『キングダム エクソダス<脱出>』劇場公開を記念して、日本劇場初公開作や未公開バージョンなどを含む、至極の14作品を一挙上映。

※当館での上映はすべて2Kでの上映となります。

デンマークが生んだ最も野心的で、独自の映像言語を持つ映画監督ラース・フォン・トリアー。批評精神に溢れたテーマ、ベルイマンやドライヤーなど映画史に名を残す監督たちの作品や、文学からのリファレンス、ホラー、メロドラマ、ポルノといったジャンル映画の新構築、実験的な撮影手法、知性と俗物性を絶妙なバランスで配合した挑発的な作風は、毎作ごとに少なからずセンセーションを巻き起こす。その過激な表現を受け付けない人がいる一方で、熱狂的な支持者も多い。クエンティン・タランティーノが『ドッグヴィル』を“最高の脚本”として挙げれば、ポール・トーマス・アンダーソンは「フォン・トリアーの鞄持ちなら喜んでする」と言い、マーティン・スコセッシは『奇跡の海』を90年代の映画ベスト10に挙げ、ジョニー・デップは「監督にオファーを待っていると伝えてくれ」とデンマークの雑誌インタビューで語るほどだ。近年は、自らの「鬱」体験や、カンヌ映画祭での失言による追放、パーキンソン病の公表など、荒波にもさらされてきたが、それでもなおコンスタントに新たな試みに挑んだ作品を撮り続けている。

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