バス・ドゥヴォス監督がその祝祭的世界観をさらに飛躍させた最新作

2014 年に⻑編第 1 作を発表して以来、わずか数年でベルリン、カンヌをはじめとする映画祭から熱い注目を集めているベルギーのバス・ドゥヴォス監督。⻑編 4 作品のいずれも、多言語・多文化が共生し「ヨーロッパの縮図」とも言われるベルギーにおいて、現代社会では見落とされてしまう些細な日常の断片をすくい上げて描くスタイルが特徴的。

最新作である『Here』は、ブリュッセルに住む建設労働者のシュテファンと、中国系ベルギー人で植物学者のシュシュのふたりを主人公に物語が進む。誰の目にも触れない、植物学者と移⺠労働者が織りなす、些細で優しい日常の断片。他者と出会うことの喜びが、観る者の心をしずかに震わせる。

社会が混迷を極める中、映画を通して穏やかな光を呼び込もうとするドゥヴォスの野心的な語り口が世界の映画祭で高く評価され、本作は第 73 回ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門最優秀作品賞&国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI 賞) ダブル受賞という栄誉に輝いた。

鑑賞料金
◯一般 ¥1,800
◯ご近所さん割(江東区・墨田区に在住or在勤or在学の方) ¥1,500
◯U25割(25歳以下)・シニア割（60歳以上） ¥1,200
◯障がい者割 ¥1,000
◯U18割（18歳以下） ¥900