7/19(金)〜8/8(木) 料金:均一 1,500円
豪快、破天荒、大胆不敵。
アメリカ映画の巨人ジョン・ヒューストンが映す、人生の光と影。
1941年に『マルタの鷹』で監督デビューを果たし、1948年『黄金』でアカデミー監督賞・脚本賞を受賞。1951年『アフリカの女王』ではハンフリー・ボガートに初のアカデミー主演男優賞をもたらしたジョン・ヒューストン。人間が持つ野望や欲望とその挫折をテーマにした作品や、名だたる作家の原作を映画化するなど多彩なジャンルの映画を数多く手がける。ヒューストン初期の1940年代から晩年1980年代までの監督作の中から、貴重な日本未公開作品を含む年代別 5作品をセレクトした特集上映。
鑑賞料金:
◯均一 ¥1,500 ※1本立て料金
◯5作品セット前売り券 ¥6,000(6/28〜7/18まで当館窓口にて販売)
※各種サービスデーや他の割引サービス不可となります。あらかじめご了承ください。
★7/18(木)まで、当館窓口限定でお得な前売券を販売中!詳しくはこちら
Let There Be Light
1946年/58分/アメリカ/白黒
監督:ジョン・ヒューストン/脚本:ジョン・ヒューストン、チャールズ・カウフマン/撮影:スタンリー・コルテス、ジョン・ドーラン、ロイド・フロム、ジョゼフ・ジャックマン、ジョージ・スミス、ジョン・ヒューストン/ナレーション:ウォルター・ヒューストン
ロング・アイランドのメイスン総合病院で75名の帰還兵が治療を受けている。彼らは第二次世界大戦での体験から戦争神経症に苦しむ兵士であり、この作品はその治療の様子を収めたドキュメンタリー映画である。米軍の依頼で制作されたにもかかわらず、戦意を喪失させるとして35年にもわたり上映が禁止されていた。ポール・トーマス・アンダーソン監督の『ザ・マスター』は本作から着想を得ている。
The Red Badge of Courage
1951年/69分/アメリカ/白黒
監督:ジョン・ヒューストン/原作:スティーヴン・クレイン/脚本:ジョン・ヒューストン、アルバート・バンド/撮影:ハロルド・ロッソン
出演:オーディ・マーフィ、ビル・モールディン、ダグラス・ディック、ジョン・ディークス
1862年南北戦争、北軍に参加した新兵ヘンリーは実戦に怯え前線から逃げ出してしまう。しかし自分の臆病さを恥じ、「名誉の負傷」=「赤いバッヂ」を得るため戦場へ戻る決心をする。ヒューストンに無断で大幅にカットされた本作だが、兵士たちの葛藤や恐怖を露にした戦争映画の傑作と評価が高い。主演のオーディ・マーフィは第二次世界大戦の英雄として数々の勲章を受章。戦後は俳優として活躍したが彼自身はPTSDに苦しんでいたという。
Reflections in a Golden Eye
1967年/108分/アメリカ/カラー(ゴールド染色版)
監督:ジョン・ヒューストン/原作:カーソン・マッカラーズ/脚本:チャップマン・モーティマー、グラディス・ヒル/撮影:アルド・トンティ
出演:マーロン・ブランド、エリザベス・テイラー、ブライアン・キース、ロバート・フォスター、ジュリー・ハリス
ペンダートン少佐夫妻は形だけの夫婦だった。妻は愛人との情事に耽り、夫は倒錯した性癖を抱えながら若い兵士に惹かれている。その人知れぬ想いが募るあまりに、ギリギリで保たれていた均衡が崩れていき…。カーソン・マッカラーズの原作小説を基に、マーロン・ブランドとエリザベス・テイラーが異常な湿度を帯びた熱演を見せる。ヒューストンの希望に反して早々に打ち切られた「"gold"-hued version(ゴールド染色版)」での上映。
Fat City
1972年/96分/アメリカ/カラー
監督:ジョン・ヒューストン/原作・脚本:レナード・ガードナー/撮影:コンラッド・ホール
出演:ステイシー・キーチ、ジェフ・ブリッジス、スーザン・ティレル、キャンディ・クラーク
日雇い労働者のタリーは元プロボクサー。ある日彼は、ジムで19歳の青年アーニーと出会う。タリーはアーニーにかつての自分のトレーナーを紹介するも、アーニーはデビュー戦で惨敗してしまう…。自身ボクサーであったヒューストン監督がレナード・ガードナーの原作小説を映画化、男たちの孤独で泥臭い闘いを描いたボクシング映画の傑作。日本では長らく劇場未公開でDVD化もされていなかった。
The Dead
1987年/83分/イギリス・アイルランド・アメリカ/カラー
監督:ジョン・ヒューストン/原作:ジェイムズ・ジョイス/脚本:トニー・ヒューストン/撮影:フレッド・マーフィ
出演:アンジェリカ・ヒューストン、ドナル・マッキャン、ドナル・ドネリー
1904年のクリスマス、ダブリンに住む老姉妹が開く毎年恒例のパーティーには、今年もグレタと夫のガブリエルが参加していた。和やかなパーティーが終わり、帰り際に「オーグリムの少女」を聴いたグレタに悲しい記憶が甦る。ジェイムズ・ジョイスの短編集『ダブリン市民』の一篇「死者たち」を原作に、パーティーに集う人々の一夜の出来事を描いたヒューストン監督の遺作。娘で女優のアンジェリカ・ヒューストンが主演を務めた。
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