1/17(金)〜 料金:1000円〜1800円
ナチス・ドイツが略奪したエゴン・シーレの「ひまわり」を巡る、実話にインスパイアされた物語
ナチスに奪われたエゴン・シーレの「ひまわり」
実話をもとに描かれる、1枚の名画を巡る、秘密に満ちた駆け引きの行方──
2000年代初頭、フランス東部、スイス国境近くの工業都市ミュルーズ郊外の若い工員の家でひまわりを描いた風景画が見つかり、それがナチスに略奪されたウィーン分離派の流れをくむエゴン・シーレの作品であることが判明する。この歴史的事実に基づき、多彩なキャラクターが織りなす知的でエスプリの効いたドラマで、美術オークションの世界の駆け引きをスリリングかつ鮮やかに描いた。
監督はフランス・ヌーヴェルヴァーグの中心的存在のひとりだったジャック・リヴェットの脚本を数多く手がけたパスカル・ボニゼール。ミステリーの女王アガサ・クリスティ原作の「ホロー荘の殺人」を映画化した『華麗なるアリバイ』(2008)等、監督としてもその手腕を発揮している。今回は美術品のオークションの世界を舞台に、その業界の内部構造、富裕層と労働者階級の世界を見事に対峙させ、わずか数行の台詞で特権階級の残酷さを鮮やかに描き出す。
辛辣な皮肉を込めてリアルに描き出されたアート・ビジネスの世界と、綿密な取材に基づくオークションの臨場感が見どころ。
1枚の絵を巡り次々と明らかになる登場人物たちの隠された秘密。彼らが本当に手に入れたいものとはー?
鑑賞料金
◯一般 ¥1,800
◯ご近所さん割(江東区・墨田区に在住or在勤or在学の方) ¥1,500
◯U25割(25歳以下)・シニア割(60歳以上) ¥1,300
◯障がい者割 ¥1,000
◯U18割(18歳以下) ¥1,000
2023年/フランス/フランス語・英語・ドイツ語/91分/シネマスコープ/カラー/5.1ch/原題:Le Tableau volé
監督・脚本・翻案・台詞:パスカル・ボニゼール
出演:アレックス・リュッツ、レア・ドリュッケール、ノラ・アムザウィ、ルイーズ・シュヴィヨット
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ、ユニフランス
配給:オープンセサミ、フルモテルモ
配給協力:コピアポア・フィルム
©2023-SBS PRODUCTIONS
パリのオークション・ハウスで働く有能な競売人(オークショニア)、アンドレ・マッソンは、エゴン・シーレと思われる絵画の鑑定依頼を受ける。シーレほどの著名な作家の絵画はここ30年程、市場に出ていない。当初は贋作と疑ったアンドレだが、念のため、元妻で相棒のベルティナと共に絵が見つかったフランス東部の工業都市ミュルーズを訪れる。
絵があるのは化学工場で夜勤労働者として働く青年マルタンが父亡き後、母親とふたりで暮らす家だった。現物を見た2人は驚き、笑い出す。それは間違いなくシーレの傑作だったのだ。思いがけなく見つかったエゴン・シーレの絵画を巡って、さまざまな思惑を秘めたドラマが動き出す…。
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