2/21(金)〜3/6(木):料金1500円
『自由なファンシィ』公開を記念してStrangerにてレトロスペクティブを特別限定開催!
東京造形大学在学中に習作『6と9』(1981)を手がけた後、長編処女作『レディメイド』(1982)を発表。フリーの助監督やフィルム編集 者を経て独立し『ゆめこの大冒険』(1986)を3年がかりで完成、現在に至るまで精力的に作品を発表する傍ら、東京藝術大学や映画美学校などで後進の育成にもつとめる筒井武文監督。ユーロスペースでの『自由なファンシィ』公開を記念してStrangerにてレトロスペクティブを特別限定開催!作品ごとに「映画」の在り方が更新される筒井監督作品、この貴重な機会をお見逃しなく!
鑑賞料金
◯均一 ¥1,500
※各種サービスデーや他の割引サービス不可となります。あらかじめご了承ください。
※『映像の発見』は各部につき1プログラムです。
1986年/70分
脚本:筒井武文
撮影:宮武嘉昭、熊谷朋之
音楽:蓮舎通治
助監督:諏訪敦彦
製作:西村朗
出演:かとうゆめこ、すずきやすし、宮原清、にわ望、高橋孝英、沖山美紀、チーコ
怪盗ゆめことマッド・サイエンティストが乗る気球は、メリエス的な世界一周の旅へと出発。二人の熱いキスで北極熊を驚かせ、巴里の夜景へと私たちを誘う。さらに偽りの遠近法での追跡劇は、映画が作り物の真実であることを指し示す。無声映画への深い愛と該博な知識に裏づけされた筒井流「ゲームの規則」であり初期代表作。
2010年/120分
撮影:芦澤明子、御木茂則
録音:鈴木明彦、森永泰弘
編集:山崎梓、大川景子
出演:ミシェル・コルボ、鈴木雅明、勅使川原三郎、タチアナ・ヴァシリエヴァ、ルネ・マルタン
勅使川原三郎の躍動する身体とその影、そしてタチアナ・ヴァシリエヴァによる無伴奏チェロ組曲が織りなす妖しくも官能的な舞台。ミシェル・コルボや鈴木雅明の情熱溢れる指揮による受難曲やカンタータ。それらを捉える冷静な画面の合間に映画作家自身のパッションが不意に噴出する瞬間が訪れる希有な音楽ドキュメンタリー。
2010年/94分
脚本:宮崎大祐
撮影:芦澤明子
照明:御木茂則
サウンドデザイン:森永泰弘
出演:竹厚綾、綾野剛、三村恭代、水橋研二、ヒカルド、市山貴章、ミッキー・カーチス
団地の踊り場を挟んで向き合う孤独なOLとカップル。ひょんなきっかけから男がOLの部屋のベランダに転がり込み、奇妙な恋愛喜劇が始まる。ドアの開閉によって人間関係に新たな変化が生じる様はルビッチ映画のようにスリリングで、彼らの恋のゆくえに目が離せない。刻々と微妙に変化する三人の関係はどうなるのか…。『自由なファンシィ』へと続く「愛の3部作」の第1作目。
2015年/計700分
撮影:瀬川龍、小野寺真、鈴木達夫
照明:市川元一
録音:山崎茂樹
サウンドデザイン:森永泰弘
編集:山崎梓
プロデューサー:武井登美
第I部 記録映画篇
137分/主な登場人物:藤原智子、湯浅譲二、観世栄夫、一柳慧、工藤充、佐々木守
松本俊夫、その青春時代の映画との出会いから初期の記録映画時代を語る。実験的PR映画『銀輪』を手がけた後フリーとなり、映画のみならずラジオ、テレビ、演劇と多彩な活動を繰り広げる。
第II部 拡張映画篇
153分/主な登場人物:西嶋憲生、かわなかのぶひろ、波多野哲朗、金井勝、坂尻昌平、高山英男
『つぶれかかった右眼のために』(1968)でカオスをはらんだ時代を捉え、大阪70年万博「せんい館」での映像表現に挑戦。第一批評集「映像の発見」の影響力の大きさが各氏の証言から浮かび上がる。
第III部 劇映画篇
140分/主な登場人物:中条省平、渡辺哲也、菊池滋、押切隆世、佐々木伯
松本の劇映画第一作『薔薇の葬列』(1969)から『修羅』(1971)、秋吉久美子のデビュー作ながら一時公開中止となった『十六歳の戦争』(1973)、そして『ドグラ・マグラ』(1988)に至る劇映画の系譜を探る。
第IV部 実験映画篇
109分/主な登場人物:川村健一郎
実験映画の流れをたどりつつ90年代以降の沈黙の意味を問う。2006年「眩暈の装置:松本俊夫をめぐるインターメディアの鉱脈」でのインスタレーションも記録。そこには松本の遺作(!)が展示されている。
第V部 映画運動篇
161分
松本と同様、映像作家で批評家である筒井武文が松本の書斎を訪ね、批評・映画運動に関する証言をまとめる。数々の媒体で共闘した作家たちや、大島渚との論争などについて語られる。
Strangerのオンラインストアです。オリジナルデザインのT-shirtやマグカップ、Stranger Magazineなどの書籍や、上映作品の関連商品がオンラインでご購入頂けます。