4/4(金)〜4/10(木) 料金:均一 2,000円
大林宣彦監督が長いロケハンに出られてから5年…
次世代へと大林映画を語り継ぐために、
伝説の自主製作16ミリフィルム映画三部作を、命日4月10日に向けて一挙上映
伝説の自主製作大林映画、16ミリフィルム三部作一挙上映
日本映画界に革命を起こした『HOUSE/ハウス』。『転校生』や『時をかける少女』、そして『さびしんぼう』といった尾道三部作。『ふたり』『あした』や『青春デンデケデケデケ』などの90年代作品。そして、遺作となった『海辺の映画館 キネマの玉手箱』。しかし、まずそれらの原点を確認しないことには、大林映画=大林宣彦監督の真の姿を追及していくことはできない。大林監督が常識を打ち破りながら映画作りを模索し続けた自主製作時代の16ミリフィルム三部作を一挙上映!
鑑賞料金
3作品1プログラム(計122分):均一¥2,000
※デジタル上映です
1964年/14分/パートカラー
Image:大林宣彦 出演:岡美行、立川多美子、羽生杏子、加藤衛、石崎仁一
配給 大林宣彦事務所
それまで8ミリにて個性溢れる作品を発表してきた大林宣彦が、仲間たちと出会いフィルム・アンデパンダンを結成。16ミリフィルム映画の製作に着手した二作目の作品(一作目は共作の『喰べた人』1963)。ある映画ディレッタントが活動大写真への夢と憧れを、悲しいまでに謳いあげたリリシズム溢れる一編。大林自身も三脚やカメラを担いだ姿で登場し、映画に囚われたかのような自身を投影。テレビCMの世界へ進出する足掛かりにもなった作品。
1966年/38分/パートカラー
監督:大林宣彦 プロデューサー:大林恭子 脚本:羽生杏子 編集:小谷映一、大林宣彦 音楽:宮崎尚志 ナレーター:ドナルド・リチー、羽生杏子
出演:石崎仁一、田端エミ、赤坂サリ、町田圭子、喜多村寿信、宗東美、高橋一郎、岡美行、平田穂正、大林千茱萸
配給 大林宣彦事務所
日本の60年代アンダーグラウンド・ムービーの金字塔的作品。ロジェ・ヴァディムの『血とバラ』、マカロニウェスタンといった、大林がリスペクトするモチーフたちを大胆にリモデル。海外へのアプローチを意識した英語によるナレーションや字幕も導入し、随所では名士の詩や格言も引用。さらに、当時大林自身が第一人者として活躍を極めていたテレビCM界での情景など、それら様々な要素がコラージュされながらも、根底では、現実と幻想の狭間を生きるような少女たちの日常を描いた、まさに大林映画の原点とも言える傑作
1968年/70分/パートカラー
作者:大林宣彦 作曲:宮崎尚志 製作:大林恭子 語り:内海賢二、羽生杏子、高谷叔子
出演:荻原健一、岡本ちか子、姿みゆき、西村憲一
配給 大林宣彦事務所
前作『いつか見たドラキュラ』を経て30歳を迎えた大林宣彦が、郷里尾道にて、一つの区切りとして製作した私小説的作品。家族、友人たちが尾道にて遊び、語り、葛藤していく様子が、宮崎尚志の音楽によって優雅に、しかし切なく記録されていく。本作によって大林の自主映画製作は終焉を迎え、その後はCMやPR映画、そして商業映画時代に突入していくことになるので、これら16ミリフィルム三部作はそうした流れの源流とも言うべき作品群であり、本作はその集大成とも言える重要作。
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