7/25(金)〜 料金:1000円~1800円
望まない愛からは逃げてもいい。
今、リアルを生きる彼女たちの、人生を賭けた青春逃走劇が始まるー!
「愛してる」の一言が苦しかった–。
毒親のもとで生まれ育ち、人生を奪われてきた 3 人の大学生。その愛情はすべてを許す魔法か、それとも地獄か。彼女たちが選んだ未来とは?
原作は2021年に第42回吉川英治文学新人賞を受賞した武田綾乃の同名小説。テレビアニメ化などで大ヒットした「響け!ユーフォニアム」シリーズ作者による、新時代の青春ストーリーが、若干29歳の新鋭監督・井樫彩の手で実写映画化された。『溶ける』(16)が第70回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門に日本人最年少で正式出品され、続く『真っ赤な星』(18)も、レインダンス映画祭コンペ部門にこちらも長編映画として日本人最年少で正式出品。本作は待望の長編新作映画となる。
井樫は「苦しみや痛みは大きさで測れるものではないし、誰かと比べるものではないと今はわかっている。 “愛されなくてもいい”と言いながらも他者の手を取り、握ってしまうような…。『心』は一辺倒ではない。愛も苦しみも、とてもグラデーションのあるものだと思うから。」と本作に自身の思いを重ねる。 毒親、虐待、性暴力など家族間で生じる問題から社会のひずみに切り込みつつ、その世界をサバイブする彼女たちの清々しさと、「不幸中毒」からの脱却までを鮮やかに描いた傑作。 だが彼女たちは同時に、不幸を盾に他人と関わろうとしない自分の弱さも知っている。この映画はそんな彼女たちを、哀れみという束縛から解放するのだ。
鑑賞料金
◯一般 ¥1,800
◯ご近所さん割(江東区・墨田区に在住or在勤or在学の方) ¥1,500
◯U25割(25歳以下)・シニア割(60歳以上) ¥1,300
◯障がい者割 ¥1,000
◯U18割(18歳以下) ¥1,000
2025年/109分/日本
監督:井樫彩
出演:南沙良、馬場ふみか、本田望結、基俊介 (IMP.)、伊島空、池津祥子、河井青葉
原作:武田綾乃『愛されなくても別に』(講談社文庫)
脚本:井樫彩、イ・ナウォン
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
(C)武田綾乃/講談社 (C)2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会
宮田陽彩(みやた・ひいろ)(19)は、“クソ”のような大学生活を送っていた。大学に通い、それ以外の時間のほとんどを浪費家の母に変わっての家事とコンビニでのアルバイトに費やし、その中から学費と母と2人暮らしの家計8万を収める日々。遊ぶ時間も、金もない。何かに期待して生きてきたことがない。親にも、友人にも・・・。いつものように早朝にバイトを終えた宮田は、母のために朝ご飯を作り、家事をした後に大学に登校していた。そこで大学の同級生であり、バイト先の同僚でもある江永雅(えなが・みやび)(19)のひょんな噂を耳にする。威圧的な金髪、メイク、ピアス──バイト先ではイヤホンをつけながら接客する、地味な宮田とは正反対の彼女の噂。「江永さんのお父さんって殺人犯なんだって」他の誰かと普通の関係を築けないと思っていたふたり。ふたりの出会いが人生を変えていくー。
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