12/5(金)〜12/25(木) 料金:均一¥1,600
小津を見るのに理由はいらない。
初めて出会った瞬間の衝撃、見る度に驚きと発見がある喜び、呼応し合う各作品の引力。
小津安二郎監督の生没日である12/12にあわせ、いま、そして何度でも出会ってほしいトーキー作品9本を一挙上映!
※4K作品は2Kでの上映となります。
1948年/日本/83分
監督:小津安二郎
出演:佐野周二、田中絹代、村田知英子
©1948/2022松竹株式会社
小津監督の戦後第2作。幼子が病気をしたことでやむを得ず身を売った妻と、戦地から帰ってきた夫。二人の苦しみと、それを乗り越える姿を緻密に描いた、異色の作品。
1949年/日本/108分
監督:小津安二郎
出演:笠 智衆、原 節子、月丘夢路
©1949/2015松竹株式会社
小津監督の戦後3作目にして、評価の高さとともに興行的成功も収めた作品。妻を亡くした父を気遣い結婚を躊躇う娘と、それを見守る善意の人々の物語を通して、父と娘の愛の絆を映し出した名作。
1951年/日本/124分
監督:小津安二郎
出演:原 節子、笠 智衆、淡島千景
©1951/2016松竹株式会社
28歳を迎えた娘の結婚話をめぐり、家族らの心情を多彩な人間関係と細部豊かなエピソードで綴った一篇。大家族への愛おしい思いや希望が見事に織り重なった、小津安二郎監督珠玉の名作。
1953年/日本/135分
監督:小津安二郎
出演:笠 智衆、東山千榮子、原 節子
©1953/2017松竹株式会社
何気ない言動が教える各人の生活、思いがけない心情の吐露と発見、そして何事もなかったような人生の悲哀と深淵を見事に描いた、普遍的な家族の物語。小津安二郎の代表作であり、不朽の名作。
1957年/日本/140分
監督:小津安二郎
出演:原 節子、有馬稲子、笠 智衆
©1957/2017松竹株式会社
妻に逃げられた父親、そんな父を裏切り、逃げた母の姿を追い求める娘。心に傷を抱えた登場人物たちの底の見えない圧倒的な孤独感が織りなす、異色の家族ドラマ。
1958年/日本/118分
監督:小津安二郎
出演:佐分利 信、田中絹代、有馬稲子
©1958/2013松竹株式会社
自分に相談もせず、結婚相手を決めた娘のふるまいに動揺する父親の姿を描く。初のカラー作品で、監督が好んだドイツのアグファカラーの落ち着いた発色は、以後“小津の色”として定着した。
1959年/日本/94分
監督:小津安二郎
出演:佐田啓二、久我美子、笠 智衆
©1959/2013松竹株式会社
近所付き合いの小さな波風にふり回される大人たちと、テレビを買ってとねだり大人を困らせる子供たち。東京郊外の新興住宅地を舞台に、戦後の市井の人々の生活を小津流に活写した傑作喜劇。
1960年/日本/128分
監督:小津安二郎
出演:原 節子、司 葉子、岡田茉莉子
©1960/2013松竹株式会社
亡夫の七回忌を終えた美しい未亡人と、婚期を迎えた娘の間に起きる小さな心の波風を繊細に描く名作。取り巻きの紳士たちのユーモアに、小津の余裕に満ちた練達の演出技法が垣間見える。
1962年/日本/113分
監督:小津安二郎
出演:岩下志麻、笠 智衆、佐田啓二
©1962/2013松竹株式会社
男手一つで育てた娘を嫁に出す父の気持ち、嫁に行く娘の心情を細やかに描き出す。主筋以外の点描も余裕に満ちて見事。老いと孤独という深刻なテーマを喜劇的に描いた、小津安二郎監督の遺作。
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