1/10(金)〜 料金:大人1300円・子供900円
ストップモーション・アニメーションで新たな視点から描く『ごんぎつね』
切なさが静かに胸を打つ
児童文学の金字塔、新美南吉の『ごんぎつね』に新たな解釈を加えた
ストップモーション・アニメーションによる珠玉のショートフィルム。
小学校の教科書でおなじみの、新美南吉 作『ごんぎつね』。美しく豊かな日本の自然や季節のめぐり、そして動植物と人との関わりが描かれる物語。
本作ではストップモーションアニメ化するにあたり、原作に新たな解釈を加え、ごんと兵十の関係を際立たせた。また、2つの視点で描くごんにも注目。小ぎつね・ごんから見た世界では人間と同じ二足歩行のキャラクターになり、人間から見た世界では四足歩行に。視点を使い分け、動物と人間の垣根が引き起こす悲劇を、普遍的な問題へと昇華させている。それは現実の世界で起きている「分断化」に通ずるテーマである。
28分の短編の中で生と死が描かれ、優しさと哀しさが同居する儚いストーリー。人形と美術制作に1年、撮影に10ヶ月を要した八代監督率いるチーム「TECARAT(テカラ)」渾身のクラフトだ。いま観るべき珠玉のショートフィルムである。
※同時上映:『プックラポッタと森の時間』(2作品合計45分)
鑑賞料金
◯大人¥1,300(一般・大学生・専門学生)
◯子供¥900(3才以上~高校生)
◯障がい者割 ¥900
2019/日本/G/28分
監督・脚本・美術・木彫・アニメート:八代健志
出演:田中誠人、入野自由、國府田達也、いわいのふ健、辻良江、上野黎也、平川和宏、貴詞いち子、中澤明日香、田植文歌
製作:太陽企画/エクスプローラーズ ジャパン
配給・宣伝:太陽企画
配給・宣伝協力:アップリンク
©TAIYO KIKAKU Co., Ltd. / TECARAT
新美南吉の名作「ごんぎつね」を原作に、独自の解釈で新しいストーリーを加えたショートフィルム。人間と獣の越えられない壁の存在を描く。舞台はたくさんの小さな命が息づく日本の里山。美しい自然の中で繰り広げられる、切なくも優しい物語。
2021/日本/G/16分
監督・脚本・人形制作・アニメーション・撮影:八代健志
©TAIYO KIKAKU Co.,Ltd./TECARAT
この物語は世界中で人やモノの流れが止まったあの年の、春から夏にかけて「私」が体験した記録である。私は都会から離れた標高1000mの避暑地に住んでいた。人との接触を避けて自宅に引きこもっていた私は、庭である不思議な生き物の痕跡を発見した。庭に監視カメラを設置して調べてみると、なんと体長15cmほどのコビトが写っていた。私はこの生き物に「プックラポッタ」と名前を付け、彼らの様子を毎日カメラで追った。しかし夏になり、やがて人やモノが流れ出してくると私にはプックラポッタが見えなくなっていった。目に見えているものだけが果たして本当の真実なのだろうか?このことにプックラポッタを通して考えさせられた「私」だった。
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