3/30(日)のみ限定上映 料金:1000円〜1800円
『オーガスト・マイ・ヘヴン』と併せて
工藤梨穂監督の過去作品の上映が急遽決定
触れたいと思えば思うほど、お互いを苦しめてしまう
それでも二人なら、どこにでも行ける
橋口亮輔、矢口史靖、李相日、荻上直子、石井裕也をはじめ、日本映画を代表する監督たちの商業デビュー作を送り出してきたPFF(ぴあフィルムフェスティバル)スカラシップ作品。その第27弾となる『裸足で鳴らしてみせろ』の監督・脚本を務めるのは、京都造形大学(現京都芸術大学)映画学科の卒業制作『オーファンズ・ブルース』でPFFアワード2018にて最終審査員の生田斗真氏から絶賛を受け、グランプリ・ひかりTV賞を受賞、その他に、なら国際映画祭ゴールデンKOJIKA賞&観客賞を受賞、2019年にはテアトル新宿など全国で劇場公開され、青山真治監督、行定勲監督や俳優の永瀬正敏氏から称賛コメントも寄せられるなど、国内外の映画制作者や観客からその瑞々しい感性と圧倒的な画力・構成力を絶賛された工藤梨穂だ。
フランソワ・トリュフォー監督『隣の女』のセリフ「一緒では苦しすぎるが、ひとりでは生きていけない」から着想を得たという本作では、現代の日本を舞台に、寡黙な青年二人の間であふれ出る愛情や欲望の行方を、肉体のぶつかり合いと、偽りの旅を通して描き出す。主人公たちの内面世界を画と音、そして俳優の肉体によって観客に生々しく体感させるその手腕は、劇場公開に先駆けて上映されたロッテルダム国際映画祭で高い評価を獲得。また、『ブエノスアイレス』、『汚れた血』、『ラブバトル』、『アデル、ブルーは熱い色』といった恋愛映画の名作から受けたインスピレーションを、独自のセンスで登場人物の造形や物語に昇華している点も映画ファンには必見だ。
鑑賞料金
◯一般 ¥1,800
◯ご近所さん割(江東区・墨田区に在住or在勤or在学の方) ¥1,500
◯U25割(25歳以下)・シニア割(60歳以上) ¥1,300
◯障がい者割 ¥1,000
◯U18割(18歳以下) ¥1,000
2021年/日本/カラー/1.85:1/5.1ch/DCP/128分/英題:Let Me Hear It Barefoot
脚本・監督:工藤梨穂
出演:佐々木詩音、諏訪珠理、伊藤歌歩、甲本雅裕、風吹ジュン
高林由紀子、木村知貴、淡梨、円井わん、細川佳央
主題歌:soma「Primula Julian」(dead funny records)
配給:一般社団法人PFF/マジックアワー
第27回PFFスカラシップ作品
(C)2021 PFFパートナーズ(ぴあ、ホリプロ、日活)/一般社団法人PFF
惹かれ合う二人は、テープレコーダーを持って架空の世界旅行に出た——。
大学を中退して父の不用品回収会社で働く直己(なおみ)と、市民プールでアルバイトしながら盲目の養母・美鳥(みどり)と暮らす槙(まき)。
どこにも行けない彼らは、美鳥の願いを叶えるために、回収で手に入れたレコーダーを手に“世界の音”を記録し始める。
サハラ砂漠を歩き、イグアスの滝に打たれ、カナダの草原で風に吹かれながら、
同時に惹かれ合うも、互いを抱きしめることができない二人。
言葉にならない彼らの想いは、他愛のないじゃれ合いから暴力的な格闘へとエスカレートしてゆく……。
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